まちの風景とは

先日、仕事で富山県に行ってきました。サンダーバードで高岡駅へ。富山県高岡市は香川が小学生から高校生までを過ごした場所でもあります。
私も、以前二度ほど訪れたことがあったのですが、3年ぶりに行ってきました。久しぶりに行くと、高岡駅は新しくなっており、3年前にうろうろ探索したステーションデパートのビルは建て直しの解体中でした。




ビル屋上の看板の企業名が富山らしいです。駅周辺の、昔は栄えていたであろう飲食店街も今では廃墟のようです。


そして、これが新しくなった高岡駅の外観ですが、ん~。。なんとも地域性のない。。。


三年前にはあった、ミラーレスのシンボルモニュメントもなくなっていました。。そしてこれがステーションデパートビルの外観イメージです。


これまた、地域性がないな。。。と思いきや、調べてみると、このビルの3つのデザインコンセプトの3つ目に、高岡市の地域性を感じさせるデザイン・地場産業に関係した建築材料の採用・線材を主とすることにより、歴史と文化の町並みの繊細さを表現と、、、1つ目はいいとしても、歴史と文化の町並みの繊細さを表現って。。。う~む。。。
駅舎やその周辺というのは、その土地の顔であり、外から来る人にとってはその町の第一印象となるところ。その印象をつくることはとても大切なことだと思います。私たちも熊本駅の西口のコンペをやってたとき、そのあたりを凄く考えていたのを思い出しました。

駅前にポツンと建つ妙に巨大な建物もこんな感じです。


唯一、なにかこの街の好印象として入ってきたのは、万葉線。いわゆる路面電車です。


デザインは、どこかヨーロッパの町で走ってそうな感じですが、妙に「歴史の継承」とか「文化の継承」とか言って地域性の感じられないものになるくらいなら、新しいデザインで、それをこれからのまちの新しい歴史・文化として捉えていくほうがよほど今後の地域性につながり、風景になっていくんじゃないかと思います。ちなみに、この万葉線のデザインコンセプトは「情熱」「元気」だそう。なにかステーションデパートのコンセプトより潔くて、私はこっちの方が好きです。