2008/01/04 13:47
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。(K)
なんか、授業の中間講評があったり、宮本さんのオープンハウスが良かったり、最近読んだ本が面白かったりしたので書こうと思っていたのですが、今年も終わりです。
とりあえず、また来年ということで、よいお年を!ちょくちょく事務所に居たりもしますが。(K)
主催者に誘われ、「ヴィヴィッド・テクノロジー」という本の出版記念パーティーに行ってみる。
大阪では毎年コーディネーターが代わり、毎月建築の講演会を行う「アーキフォーラム」なるイベントがある。東京では講演会なんてしょっちゅうあるのだが、大阪ではこれ以外にほとんど建築の講演会が無く、大阪建築業界の生命線のようなイベントである。
ちょと上の世代の有名建築家は、ほとんどこのイベントで大阪に呼ばれたことがあるのではないだろうか?
今回出版されたのは昨年、京都造型大の講師陣3人がコーディネーターを務めた、若手構造家を呼んだ年の講演会録をまとめたものである。パーティには関西で独立した満田さんに加え、東京からは大野さん、小西さんらの著者も駆けつけ終電まで盛り上がった。
昨今、いい意味でも悪い意味でも建築構造が関心を集めている。一般的に知られているのは悪い方だが、時代の逆境に、気負わずに立ち向かう構造家のビジョンが凝縮された本だと思う。
鍋とおでんの季節がやってきた。今年もここ行きたい。
19日.非常勤に行ってる大学では、本格的な課題が始まった。寝屋川市駅前広場にインフォメーションセンターを含んだ公共施設を作る課題である。学生達は始めての課題ということもあって、どの様な順序で始めたらいいか判らないようだ。東工大では非常勤講師が数人いたら、各々が課題を出して学生が選択するシステムになっていたので、1つ課題を全員がやって、非常勤講師が各々20人ぐらいを指導のみ自己裁量で行うというシステムには今ひとつ慣れてない。全体の調整なんかも多少あったりして、裁量の範囲が読めないのである。
東京でも人数の多い私大なんかは、同じ様なシステムなんだろうか?
20日.久々に関西の同世代会議が開かれる。今回はアップルストア銀座で行われた、「建築のコンピュータライゼーションを考える Vol. 2」のビデオ鑑賞会。前回のメンバーに、石上純也・松川昌平の2人を加え、よりタイトルに沿った内容になっていた。藤村氏のプレゼンテーションも、新たな図が加えられ前回よりパワーアップしていたように思う。模型を使ったスタディが、彼の言う「エラーを修正する」という言葉で、あまりコンピュテーションされていない彼の設計手法とタイトルとの関連が、プログラマーのそれとして腑に落ちた気がした。
家成氏は、前回から内容をディテールを説明する方向に移したが、より本題からずれてしまったように思う。
24.25日.今年度最後のホヅプロへ。泊まりで行って、鍋パーティに参加したりもしたが、最後の詰めが持ち越しになってしまった。。
裏の階段も完成。人が上ってると結構小さく見える。
最後というのはイベントとして施工を行うのが最後なだけで、学生有志が今年中に敷地に近接する広場の設計・施工も行うらしい。恐らく、年明けにはスペース棟も完成しているでしょう。かな?
あっという間に、大阪市長選もいよいよ佳境で、毎日選挙カーを見かけるようになって来た。今週末に投票なんで、いよいよ追い込みなわけである。知り合いが選挙に出ることも滅多にないので、さすがに今回は結果が気になるところ。大阪市内に住んでる人は是非日曜は選挙会場に!
大学の授業もようやくカリキュラムの半分が終わった。トレースなどの基礎的な内容が多かっただけに、学生もそろそろ飽きつつあった様子。次回からは設計課題が始まるので、がんばって盛り上げて欲しい。
ホヅプロも着々と。平日に2期の建物のプレゼンがあったらしく、敷地模型に2つ建物が加わっている。途中で島ヶ原の祭にホヅプロの学生が参加したりと、着々と活動の輪を広げているようである。
外壁が4面貼り終わり。
裏側の階段も設置完了。
今回は日帰りなんでいまいちな進捗。次回はまた2週間後11/24.25の2日間、そろそろ家具以外の本体は終わりそうな感じである。
間が随分空いてしまったが、10月は結婚式の2次会が3発で寿ナントカになりつつ、講演会も3発聞きに行ったりしつつ、1年ぶりに風邪引いてしまいました。
聞きに行った中では、雑誌「OSOTO」の編集長でランドスケープアーキテクトの忽那さんの話が印象に残った。大阪公園協会の誰も読まない雑誌を、発行部数6000部までに伸ばした経緯など。用途と機能のサインが溢れた都市空間にこそ、「お外」を使いこなすガイドブックが必要なのだと思った。
週末は再び島ヶ原へ。
隣の吉永棟が完成したので、いよいよSPACESPACE棟の建設も本格的に。
軸組の残りを取付つつ、1階床板を設置。
2日目には外壁の板貼りが2面完了。
2週間に1回、休日毎の施工なんで時間がかかってるように感じるが、今回の施工日を含めて、まだ延べ5日しか経っていない。家具や建具の製作を含めても延べ1週間とちょっとあれば十分完成しそう。製材所の大屋根下を埋め尽くした後、島ヶ原のちょっとした広場などに、待合い所やベンチの代わりに置かれていくと、面白い「お外」が出来そうだ。
先週末、小屋作りの第2回施工日に三重県の島ヶ原まで。今回からいよいよSPACE棟の建設。
10/6 11時から施工開始なので、7時起きで現地に向かうも、大工が他の現場から戻らず昼食後にスタート。土台 の寸法からいきなり間違い始めるが、徐々にペースが上がり始める。複雑な上に部材の多い建物なので、難航しつつ1日目は土台に柱が付いた状態で終了。頭繋 ぎが無く、45□の柱が揺れていてなんとも危なげで、今にも倒壊しそう。隣の吉永棟は1回目の塗装が終わった状態で終了。
夕食後に温泉に入り、穂積家に泊まりに。しかし、これまで男子学生はテントで女子は製材所の上で寝ていたが、余りの寒さに男子から泣きが入り、男子が製材所の上、繰り上がりで女子は穂積家1階で泊まることに。
10/7 朝食後、作業再開。スペース棟は軸組の続き。順番を間違うと付かない部材があるので、大工のサポートをしつつ寸法チェック。どうやら、大工は伝 統建築のカンで作っていこうとしてるようだが、なかなかそうもいかない様子。昼食等の休憩をはさみつつも、なんとか柱を水平に繋ぐ。
10/8の現場監理を このプロジェクトの学生責任者の内田君に任せるべく、図面と施工手順を説明。吉永棟の完成を見届けた後、学生の群れに見送られつつ帰宅。翌日、何度か電話 があったが、屋根の梁掛けまでは終わった模様。お疲れです。写真は2日目の終わり。
このプロジェクトをやっていて感じるのは、我々が作る建築が、地域の人に期待され、喜ばれているということだ。そんなに当然のことでは無い。昨今、都市部 での建築(特に公共建築)への期待は薄い。地方都市での建築に対する期待は遙かに大きく、切実である。そういった現れの1つかもしれない。
これまで建築家は、大都市の問題に多く取り組んできた。しかし、それと表裏の関係にある地方都市や、人工過疎地の問題にはそれほどには取り組めていない。 今後、バブル時代の箱モノとは違った方法で、建築家が地方に踏み込んでいくことが、より必要になるのではないだろうか。と、ちょっと考えてみた。
大学の授業が始まっています。毎週月曜日13:00〜18:00まで。途中に休憩が入るとは言え、5時間立って授業するのはさすがに疲れます。今年は例年より人数が多いようです。1人につき20人程度の学生を受け持ちます。
まだ、設計の初歩の初歩で、手書きで図面のトレースをやってます。普段の業務で平行定規なんか使うことなど、もはやあり得ませんが、見本を見せろと言われ て断るわけにもいかないので、たまに、手本で線を引いて見せたりします。1ヶ月ぐらいはトレースで、その後、設計課題が始まります。
9/18 A&Cの中谷さんから、西梅田のマンションが竣工したとお知らせを受け見学。2年前に話を聞いた時は、レークショアみたいな外観にする と言っていたのを思い出しました。部分的にバルコニー隠しのパンチングメタルなんかが使われてるのは、当初の意図と外れる気がしますね。ディベロッパーサ イドに押されつつも、A&Cの色使いなんかが出てました。
そのまま、A&C事務所まで。中谷さんと橋爪さんの大阪市長選の話。
そういや、新首相も決まってますね。いつのまにか。
9/23 小屋の第1回施工日。施工する学生は3連休フル稼働で、22日から24日まで働きます。1日あったので多少は進んでるかと思いきや、躯体を施工 する大工が3人ぐらいしかいないので、同時施工の吉永棟の建て方から始めることになったらしく、SPACE棟は材の切り出しが終わった程度でした。そろそ ろ吉永棟が大工の手を離れられそうなんで、次回、第2回施工日の10/6からSPACE棟が建ち始めるらしい。
今回の施工日には、2期.3期工事の建築家、各々2グループが敷地見学に来ていました。各グループ共に、夕方の食事時までやることが無いからか、気合いが 乗ってるからか、早速現地でスタディを始めている。2期に参加するdot architectsの3人は、何故かひたすら薪割をしていた。面白いのを期待してます。
これで、1期から3期まで各2棟と、学生棟を会わせて7棟の建設が決まったことになる。20棟ぐらいなら意外と、1年ちょっとで到達してしまうかもしれないです。
もう1棟ぐらい設計してみたいですね。まあ、とりあえず、1棟完成させようと思います。
9/7昼頃に金沢駅着。駅前が、どこかの組織設計事務所の仕業でトラスだらけに。ここも妹島さんにまかせればいいのに。。。そのまま近江町市場で海鮮丼。雨の中歩いて21世紀美術館(設計:SANAA)に。
竣工から3年ぐらい経つが、特に目立った不具合も無さそう。金沢駅からの経路を、地下通路を整備したり道に彫刻を置いたりして、美術館を核とした街の活性 化が行われている様子が伺えます。
休日にはフリーマーケットなども行われているようです。地方都市における、新たな観光資源を活用した街作りの好例とし て、他の地域でもそのうち参照されそうな気がします。夏の暑さ対策にガラス面に朝顔を這わす対応がとても積極的。写真の様に全面朝顔が。涼しげです。
大学の師匠が主催する事務所、アトリエ・ワンによる「いきいきプロジェクト」も終盤戦。地元住民を巻き込み、金沢の街を調査して、街がいきいきするプロ ジェクトを提案していました。模型も置いてましたが、提案だけなんですかね?実現するものがあると、面白いのですが。大学院の授業で作った「首都高速ガイ ドブック」の断片がポストカードになって売られてました。一枚137円でした。