SPCSPCブログ

SPACESPACE


オープンナガヤ大阪2018
2018/11/20 15:09

11月10日11日の二日間、SPACESPACEHOUSEは「中津商店街の併用住宅」という名前で、オープンナガヤ大阪2018に参加していました。
オープンナガヤ大阪は、大阪にある40以上の長屋を一斉公開する “暮らしびらき” イベントで、今回が8回目。私たちは今回初参加でした。

当日までに、実行委員会が何度か開かれ。他の参加長屋の方々と交流し情報交換する場があったり、当日も、長屋に興味のあるたくさんの方にお越しいただいていろんな話をする機会がありました。

二日ともとてもいいお天気で、270名強の方に来ていただいたイベントとなりました。




デルフト工科大学が中津商店街に
2018/07/23 15:36

オランダのデルフト工科大学の学生がSPACESPACE事務所に見学に来ました。
引率する教員もいますが、学生有志がスポンサーを付けて東京から福岡まで夜行バスを利用して3週間ぐらい旅行するそうです。
大阪見学の際にうちの事務所の見学に立ち寄ってくれました。SPACESPACEのことはネットで見つけたと言っていたので、どこかの海外サイトですかね。

30人入るとさすがに狭い。事務所と住居を説明。

民泊になったかのように見える事務所に商店街が騒然と。

1ヶ月ぐらい前に突然連絡があり、レクチャーもして欲しいとのことでしたので、事務所のイベントスペースを利用して英語でレクチャー。拙い英語ですが、内容は伝わってるようでした。
15~20人程度の利用は想定してましたが、なんとか座れてます。

その後、酷暑のなか萱島駅の作品までご案内。オランダの学生はD-APARTMENTのようなコンセプチャルな建物の方に興味を持つかと思いましたが、隣に建つ老人ホームにもいろいろ質問が出ていました。

夕方、再合流して新世界から道頓堀を歩くツアーに参加。土曜の夜の観光スポットは人が多すぎる。

まだ、旅程の前半戦ですが、大阪は人によく話しかけられるし、話しかけやすい。東京よりも緑が多いというような話をしていました。実際は東京のほうが緑化率は高いのですが、公園のようなスポットでは無く、道路を個人が専有して植木鉢が並んでいたりするので、そのように感じるようです。
学生の頃特に影響を受けた建築家の多いオランダの学生に興味を持って貰えるのは光栄ですね。

良い旅を!またのお越しをお待ちしております。




久しぶりに富山県高岡市まで
2018/03/31 15:41

数年ぶりに富山県高岡市まで行ってきました。
小学校2年生から高校3年生まで住んでたのですが、親の転勤で借家住まいだったので今は滅多に行く機会も無く、今回は富山大学芸術文化学部建築デザインコースで課題のゲストクリティーク、レクチャーのため久しぶりの訪問でした。
僕が大学受験をした頃、富山大学に建築学科は無かったのですが、県内の3つの国立大学が合併して以降出来たそうです。工業デザイン系と校舎が同じで、3Dプリンター等の加工設備がかなり充実してうらやましい環境でした。
工芸分野ではかなりの成果を上げている富山県、建築もこれからがんばって欲しいです。

富山大 横山さんのリノベ。伝統的な街並みの残る市街地で町家を宿泊施設に変える試み。その他にも様々な仕事を手がけてるそうです。


最近出来た「能作」のショールーム+社屋。


TOYAMAキラリ。富山駅周辺にはマンションが徐々に増えつつあり、長年続けてきたコンパクトシティ構想が成果をあげつつあるように見えました。高齢者世帯が長く住んだ家から町中に引っ越すことにかなり抵抗があるように思っていたのですが、雪国特有の「雪掻き」問題が引越を後押しているようです。


writer:kagawa/ category:建物見学, 講演, 近況


The Farm UNIVERSAL
2018/03/11 10:17

ついこないだまで植物を育てることに全く興味がなかった私ですが、なぜか最近急に好きになり、事務所と自宅に緑が欲しくなって、各所のグリーンショップを巡る日々です。
時間を見つけては市内のあらゆるグリーンショップを訪れる週末を送っていたのですが、時間があればどうしても行きたい場所がありました。

それは、彩都にあるThe Farm UNIVERSALという巨大グリーンショップ。


おそらく、みんな車で行くんだろう場所で、最寄りの彩都西駅から徒歩20分、、という不便な場所にあるのですが、
春先の散歩気分で行ってきました。
行くと、広大な敷地の中に大小さまざまな植物や、ガーデニンググッズがたくさん!






中にはカフェもあり、子供が遊べる公園のような場所もあり、ほんと一日中過ごせそうな緑のテーマパークのようになっていました。




お値段は特別安いというわけではなかったですが、とにかくいろんな種類の植物に出会える楽しい場所でした。


writer:KishigamiJunko/ category:おでかけ, 建物見学, 近況


日光東照宮
2017/08/05 20:47

日光東照宮に行って来ました。
ブルーノ・タウトは桂離宮を賞賛し、東照宮を建築の堕落の極地と否定しますが、篠原一男は住宅論に収録されている「装飾空間のための覚え書き」のなかで東照宮について、工芸品としてではなく建築として肯定的に書いています。
ちなみに、同書の中では金閣寺にも触れていますが、彼の建築作品には「金色」の部材は出て来ません(使おうとしたことはあるらしい)。

この装飾空間と言うのは、彼が上げる三つの原空間、機能空間・象徴空間・装飾空間のうちの一つなのですが、装飾空間は他の2つと重なることが多く、単独で現れた建築を未だ見たことがない気がします。東照宮は装飾性の高い建築ではあれ、他の二つもあるわけなので。

陽明門


陽明門拡大


現在、宗教建築以外でこの三つの原空間が重なるような建築があるとすれば、商業建築ぐらいではないでしょうか?


writer:kagawa/ category:建物見学, 近況


大谷資料館
2016/04/18 18:09

ブログの更新が随分滞っていましたが、4月に宇都宮の工場の検査ついでに、ずっと行きたかった「大谷資料館」に行ってきました。実は、私は前から大谷石が大好きで、修士論文で大谷石の建築を調査しようとしたくらい。(あえなくゼミで却下となりましたが(^-^;)

そして、思いは忘れられず、大谷石を使った建築→神奈川県立近代美術館→坂倉準三となり、坂倉に就職したい!と思ったほど、大谷石に魅せられていました。なので、大谷資料館へはずっと行きたかったのですが、行けておらず、今回初めて行ってきました!

とにかく、その空間は圧巻です。意図されて作られた空間ではなく、機能的に掘られていった結果できた空間が建築よりも感動的。

圧倒的なスケール感


構造を「作った」のではなく、構造を「残した」空間。


「トップライト」ではなく、地上から地下が今どこまで掘っているかを知るための穴。

かっこよすぎる。

久々にいい空間を体験した日でした。


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況


TUTAYA代官山
2014/12/02 11:59

今更ですがやっと先日、蔦屋代官山店に行ってきました。本屋さんというより、公園のような空間でした。

それは、本を買う・読む。探すという目的がなくても、フラッと立ち寄りたくなるような場所でした。なんだか、とてもフリーなスペースに、自然に本が置かれているような感覚です。きっとそれは、いかにも「定員さん!」というような人がいなくて、いても広いフロアにチラホラ。レジもセルフレジ。その、監理(監視?)されてないように感じられるところも、そういう気分にさせるのかもと思ったりしました。

とにかく、ふらふらと思いがけず出会う本に期待しながら散策する感覚。まるで、公園で四つ葉のクローバーを探しながらふらふらする感覚のようでした。心地いい。それも、ここ、深夜2時まで空いてるとか。こんな場所が近所にあったらいいだろうな~としみじみ思いながら外部をうろうろしていると、こんなものが目に入りました

これなんだか分かりますか?


そう、犬とかのリードをひっかけるものです。いたるところにこれが。いいですね、こういう気配り。ほんと、犬の散歩のついでにフラっと寄れるような場所でした。


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況


国立民族学博物館
2014/09/25 10:42

先日、「みんぱく」こと「国立民族学博物館」に行ってきました。大阪に住んでいながら、10年ぶりくらいの来訪でした。建物は言わずと知れた黒川紀章氏の設計。


当日は、特別展「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」という特別展が開催されていて、中に入ると様々なお面や民芸品などがところ狭しと展示されていました。



ここのいいところは、ガラスケースに入れられたりすることなく、手の届きそうなところに展示されていることろです。 そのことによって、とても近くで見ることができ、色彩や素材感などを側で感じることができます。
本館の方は、おチビさんの集中力切れで今回入れなかったので、また近々行きたいと思います。本館も学生の頃見学に行った時は衝撃を受けましたから。


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況


大阪くらしの今昔館 町家衆イベント
2013/12/11 19:25

先日、事務所の近くで天六の駅上にある、すまいのミュージアム(大阪くらしの今昔館)で町家衆イベントという町家の生活風景を再現するという催しに、江戸時代の町家衆に扮したボランティアの学生たちとしてOCTの学生が協力していると聞き、行ってきました。
今昔館内には、着物を着たボランティアの学生とレンタル浴衣を着た外国からの観光客で賑わっていました。その中で、大工としての実演をしていたOCT大工学科の学生さん。そこでは、子どもたちがのこぎりで木を切る体験をしていました!こういう体験いいですね!

他にも江戸時代の遊び、「紙相撲」と「福笑い」など、いろいろな遊び道具が置いてありました。

紙相撲は、強く叩きすぎて自滅するという感じでボランティアのお姉さんに結局一度も勝てませんでしたが、子どもも楽しんでいました。


その他にも、泥棒とおかっぴき?の攻防戦が見れたりと、なかなかおもしろいイベントでした!


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況


群馬建築ツアー②~集合住宅編~
2013/08/27 22:10

群馬建築探訪その②です。
一日目は藤野さんが車で案内してくれて、高崎周辺の建築をいろいろ見るツアーとなりました。まずは藤野さんの設計した萩塚の長屋。


この集合住宅は藤野さんのアトリエからほど近いところにありました。道を車で走っていてもすぐに気づくほど、周りにはないデザインです。この集合住宅、新建築で見ていたのですが、なんといっても共用部が気になっていました。室内と同じくらいあるのではないかと言うくらいの広さの外部空間である、テラスや屋上。そしてなん中にぽっかり空いた中庭。






この場所の使われ方、住人の住まい方はどうなっているんだろうと興味津々で見に行きました。
「みんなで使う」場所としてではなく、「それぞれが使う」余白として計画された結果、住人それぞれが自分なりの使い方をし、その場の使い方から人となりが周囲に分かり、関係性が徐々に生まれ、いつの間にかお互いを自分の領域に招き入れる場となっているようです。共用部の在り方として、とてもいいなと思いました。どの住戸もうまく、外部空間を使われていました。

次は、高崎市営住宅。菊竹清訓さん設計の集合住宅で11棟建っています。


住棟は1階がワンフロア、2・3階がメゾネットになっています。2階レベルに設けられた連続する共用のテラスが、外観を特徴付けていてとても魅力的です。2階レベルの共用テラス


とにかく、建物内の共用部も敷地全体の共用部もたくさんあり、とても豊かな住空間になりそうなのですが、、実際はほとんど使われていません。。
2階テラスは物がほとんどなく、一階の外部空間はところどころ花を植えているところもありますが、ほとんどが荒れ放題。。使いようでは、とても魅力的に豊かに住むことができるのに。

たまたま、連続して見た2つの集合住宅。どちらも共用部が特徴的だという共通点があるものの、その使われ方の違いの原因はどこにあるんでしょう。民間と市営の住人のライフスタイルの違いはあるかもしれませんが、きっとそれだけではないと思います。
やはり、どこか「自分の領域であり、自分が自由に使ってもいい」と思わせる空間に萩塚の長屋はなっているのだと思います。建築自体はどちらもとてもいいのですが、やはりどう使われているかで魅力は全然変わりますね。


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況