SPCSPCブログ

SPACESPACE


情報化社会の危うさ
2012/10/17 02:56

今日の授業での出来事。住宅設計課題の宿題で、単位寸法(お風呂、トイレ、キッチンなどの寸法)を調べてくることを課したところ、2/3の学生はきちんと資料集成や、建築雑誌などから抜粋したものを提出していたけれど、1/3がとあるサイトを出力したものだった。

これが、ま~よくできた資料で、計画の教科書になるんちゃう?っていうくらい、住宅の各部の寸法がおさえられている。これがサイトで無料ダウンロードできるんだから今の時代は凄い。

よくよく、他の先生たちと資料の内容をみていると、ほんとよくできているんだけど、ところどころに「??」な記載がある。

というのは、例えば、

「玄関ドアの吊り元が靴箱側に取れない場合はドアと収納家具との間は200mm以上の空きをとる」

と書かれてある。

これは、計画学的寸法でもなんでもない。別に200なくたって大丈夫なはずだ。

じゃぁ、なぜこんなことが書かれているのか。

そこで、いったいこのサイトはどこが運営してるんだ?ということになって見てみると、

そのサイトというのは「すむすむ」http://www.sumu2.com/というサイトの中の 「間取りづくりですぐに役立つ」でパナソニックが運営している。

そこで、いろいろ納得。

さっきの例なども含め、ここに書かれている寸法は、一見計画学的寸法かと思いきや、パナソニックの製品が納まるための寸法なのだ!

よくよく見ると、そこに描かれている挿絵の中の建材や家電も全部パナソニックのもの。

洗面脱衣スペースの寸法にしてもそう。パナソニックのドラム型洗濯機が入り、パナソニックのシステム洗面化粧台が納まる寸法なのだ。

それが、あたかも、住宅設計においての当たり前の寸法のように書かれている。

そう、これを見て、例えば建売業者や設計者が設計すれば、そこにぴったりとパナソニック製品が納まるわけ。

パナソニックは電化製品だけじゃなく、ドアや収納家具などの住宅建材も多く扱っているから、それらの製品を「売る」ための資料なのだ。

こりゃ凄い。

一見すると、そのウラがわからないとこが凄い。

これは、きちんと学生にこの資料の危うさを説明しないと!ということで、注意と説明をしたけれど、

今回、私たちはこのような宿題を出したから、たまたまこのサイトを知ったわけで、きっとどこの大学や専門学校の学生も住宅設計の課題でこのサイトに行き着く子がいるだろう。

そして、いつの間にか、不思議な寸法で設計していく学生が増えていくんだろう。

どこの学校も注意が必要な気がする。

決して全部が悪い資料じゃない。

でも、誰か分かっている人間が、この資料の見方を教えてあげないといけない気がする。


writer:KishigamiJunko/ category:近況


立ち呑みコミュニケーション
2012/08/24 13:25

先日、私のお気に入りの立ち呑み屋『てんまや』に産後久しぶりに行きました。
その日は、てんまやで知り合い、この8月で転勤で東京に戻ってしまうIさんの送別?という名目。結局、あまりに久々に行ったので、他の常連さんたちにも久々に会い、なんやかんやIさんと話した時間は少しだけという結果になりましたが。。。
そのとき、Iさんがおっしゃっていたことで、大阪の立ち呑み屋の魅力を再確認しました。東京出身のIさんは始め、立ち呑み屋で『誰かに話しかけられること』が凄く嫌だったそうです。東京でも立ち呑み屋にはよく行かれてたそうですが、そこでは、『見ず知らずの人が話しかけてくる』なんてことはなく、お客さんそれぞれが自分のペースで飲む場だったそうです。
それが今では、「こっちにいっぱい知り合いできたし、東京に戻ってもちょくちょく遊びにくるよ!」と言ってくれるほど、大阪好きになってくれました。でもやっぱり、最初Iさんは大阪の立ち呑み屋で『見ず知らずの人が話しかけてくる』ことに凄く抵抗があったそうです。そういえば一年ほど前、私がIさんと知り合った頃、「大阪の女の人って口調がきついから苦手なんだよね」とか言ってました。ちゃんと「じゅんちゃんの大阪弁は柔らかいから大阪弁の印象変わったけど」ってゆってくれましたがw
そう、大阪の立ち呑み屋では、『見ず知らずの人が話しかけて』きます。私も話しかける人です。そのコミュニケーション方法はいろいろですが、私も基本一人で行くし、一人で来る人も多いので、まずは一人もの同士のコミュニケーションから始まります。
「お一人ですか?」「よくこの店には来られるんですか?」などから始まり、ちょっと打ち解けてくると、「お名前は?」とか「職場か家がこの辺なんですか?」など、ちょっと踏み込んだ話に。とはいっても、名前もニックネームであったり苗字だけだったりとフルネームを知ることなんてほとんどありません。
職業なんて、最初ほとんどみんな口にしません。何度か会ううちに、「あ、この人はこういう仕事してるっぽいな~」って想像する程度です。(最近Facebookが飲み仲間の間でも浸透してきて、そこでフルネームを知る、職業や日常を知る。なんてことがしょっちゅうです)そして、このコミュニケーションの中で重要な役割を果たすのが『瓶ビール』です。

隣に『瓶ビール』を飲んでる人がいたら、自分も『生ビール』じゃなく『瓶ビール』を注文します。それも、隣の人と同じ銘柄を。
そして、隣の人のグラスが空になったら、自分のビールを「どうぞ」と注ぐ。そして注ぎ合いとなります。『瓶ビール』は共有できる唯一の飲み物です。
料理も、これは一人ではちょっと多いなと思ったら、「少しどうですか?美味しいですよ」と共有する。時には、「これ、こっちにつけといて~」とご馳走していただいたりもします。
こうやって、話しかけたり、話しかけられたりが起こります。立ち呑み屋に来る人は、年齢も職業もバラバラ。共通点はただ「一人でも酒が飲みたいくらい、お酒好き」ということくらいじゃないでしょうか。そんな人たちが、そこで出会い、いつの間にか一緒に山に登ったり、BBQをしたり、甲子園に行ったり。時には別のお店に一緒に行ったり。私も立ち呑み屋で知り合った女友達とランチをしたり買い物に行ったり。そこ以外の場所での交流も生まれます。
こういうコミュニティってとても特殊だけど大事だと思っています。バラバラだからこそ、視点も違い話していて面白い。そもそも、私の立ち呑み屋好きは、坂倉にいた頃に始まります。私のツイートにも何度か出てきてると思いますが、京町堀にある『こはくはこ』が私の立ち呑み屋デビュー。そして立ち呑み屋の魅力を教えてくれたお店です。
さすがに最初は私も一人で立ち呑み屋にいくなんて勇気はありませんでした。けれど、ずっと 『こはくはこ』 が気になっていたので、職場の上司にお願いして一緒について来てもらったのが最初でした。そこからは、一人で「晩御飯」という名目で仕事の合間に通う日々w『こはくはこ』 のお客さんたちも、もちろんマスターもママもとてもいい人で、お店の雰囲気は毎日行きたくなるくらい賑やかで活気にあふれています。
そんな 『こはくはこ』 で私はいろんな人に出会い、お酒をついだり注がれたり、いろいろご馳走になったり、そしていろんな話をし、楽しい時間をたくさん過ごしました。私の結婚式二次会には、常連仲間が来てくれたほど仲良くなりました。けれど、結婚&退職とともに京町堀から離れ、あまり「こはくはこ」にはいけなくなってしまい、新天地「天六」で立ち呑み屋を探していました。
そこで、初めて一人で入ったのが『泰三屋』。最近はほとんど行かなくなってしまいましたが、魚がおいしい、いいお店です。
その後、半年くらいして、泰三屋の近くに「てんまや」がオープン。冷やかし?に泰三屋の常連仲間とオープン当日に「てんまや」に行ったのがきっかけで、いまではすっかり「てんまや」好きになってしまいました。
とにかく、なんとも頼りなさげ?に見える店長と、それをほっとけない仲間が集まるお店です。そんな店長も料理をさせたら、和洋中なんでもいける。とにかく料理がおいしい。そして安い!そして、立ち呑みの魅力、そこで繰り広げられるコミュニケーションはプライスレス!です。
きっと、他にもたくさんこんな立ち呑み屋さんはあると思います。みなさんも、一度立ち呑みに「お一人さま」で行ってみてください。きっといい出会い、新しい発見があるはずです!


writer:KishigamiJunko/ category:グルメ, 近況


竣工写真撮影
2012/08/23 12:20

先日、ある物件の竣工写真を撮りました。

カメラマンはいつもお願いしている鳥村鋼一さんです。この一週間はお天気が不安定だったので当日の天気を心配していたのですが、天気予報では前日まで「曇り」の予報。降水確率も20~30%。延期か??と思いながらも、当日朝に判断しようということになり朝を迎えると、見事に青空!!

ということで急遽決行にまりました。夏の天気は本当によめません。。とにかく、よかった!ということで撮影に向かい、午前中の撮影を猛暑の中汗だくになりながらも無事終えて、2時頃一旦休憩をとりました。しかし、食事をしていると、みるみるうちに空が黒くなり始め、突然大粒の雨。。雷も。。空が広い場所だったので稲光が鮮明に見えました。それも何度も。。急変でした。。傘も持って来ていない。どうしようもなくお店で待機していました。しばらくして、ちょうど午後の撮影再開の時間に近づいてきた頃、雨が小降りになりだしたので、とりあえず現地へ。大切な外部の撮影は、午前中に終えていたのでなんとかなったのですが、それにしても最近の天気は急変しますね。
昔はこんなことなかったと思うけど。ちょっと異常ですね。


writer:KishigamiJunko/ category:近況


あべのキューズモール
2012/08/09 21:25

今日、うちの息子くんを連れて、中高時代の同級生と、あべのキューズモールに行ってきました。
キューズモールは、なんと、無料でベビーカーを貸してくれます!初の利用だったのでびっくりしましたが、最近はそういうショッピングモールがほとんどのようですね。これがあれば、現地までは抱っこ紐で身軽に行くことができます。うちの子はまだ2ヶ月で首も据わってないので、フラットになるベビーカーしか乗れないのですが、貸し出ししてくれるベビーカーは、首すわり前の子にも使えるものでした!
初ベビーカー乗車をした息子くんはご機嫌w

でも、貸し出しのベビーカー、クッション性があまりよくないのと、レザー(ビニール)?なので通気性がよくないので、夏はスポーツタオルを敷いてあげた方がいい感じです。友達にあらかじめ教えてもらってたので、大助かり。
あと、キューズモールは通路部分がとても広いので、ベビーカーを押してのお買い物がしやすい!友達と並んでベビーカーを押しても全然余裕の広さです。そして、ところどころに休憩できるソファがあるし、なんといっても、授乳室などのベビー施設が揃っています。オムツ替えベッドや子供トイレはもちろん、ミルク用の70度のお湯も置いてあるし、体重計、身長計もあります。
ベビーカーを押していると、縦の移動が大変ですが、エレベーターがいい具合に中央動線から離れていて、利用者が少なく、待たずにスムーズに乗れます。エレベーターって、中央動線に近いところにあると、エスカレーターでいいやん!って人もエレベーター待ってたりして、なかなか乗れなかったりするんですよね。
それに、小さい子連れは食事も大変。まず、入れるお店を探すのが大変です。けれど、キューズモールは広いフードコートがあるのはもちろん、今日入ったカプリチョーザもベビーカー二台連れでも大丈夫な座席配置でした!これはすごくありがたい。ついつい長居してしまいましたが。。
とにかく、初ショッピングお出かけには、キューズモールは100点でした!今日は、初のお出かけで、ベビーカーを押しながら写真を撮る余裕がなく、写真がないですが、これからは写真つきで報告できればと思います。
これから、いろいろ出かけて、子育てママ目線でもいろんな建物をみていこうと思います。


writer:KishigamiJunko/ category:近況


山中温泉
2012/04/28 14:55

またまた、だいぶ時間があいてしまいましたが、先日行った富山~石川県~福井県旅行の中で、山中温泉に行ってきたときのことをちょっと。
山中温泉は加賀温泉郷の中にあります。名前のとおり、山に囲まれた街で自然豊かな場所でした。温泉街がきちんと整備されていて、温泉街めぐりが楽しめます。とは言うものの、行った時期が時期だっただけに、人通りがほとんどなく。。。


お天気も悪かったので、なんだか寂しい雰囲気でしたが、その分この温泉街に多くある、九谷焼や山中漆器のギャラリーをゆっくり見ることができました。街道沿いにはカフェや甘味処も多くあり、歩き疲れたらちょっと休憩。


お店の名前を忘れてしまいましたが。。クリームあん蜜をいただきました。このお店の器はどうも九谷焼と山中漆器を使っているらしく、周りのお客さんを見ていると、同じものを頼んでも、いろいろな器で出してくれてるみたいでした。器によって雰囲気も変わるし、その土地のものにこういうかたちで触れられるのっていいですよね。ついつい欲しくなり、帰りに山中漆器のマグカップを購入してしまっていました。休憩のあと、「お散歩マップ」とやらを手がかりに「芭蕉ゆかりの地を訪ねて散策」コースを歩いてみました。


季節的に、寒々しい写真になってしまっていますが、空気がキリっとしていて気持ちよかったです。きっと紅葉の季節など、もっと気持ちよく、いい景色なんでしょうね。川の水もつめたそうです。まだところどころに雪が残っていました。そして、途中現れたのが、「あやとりはし」という橋。


この橋、上から見るとS字型をしているらしく、構造があやとりのようなことからこの名前がついたとか。デザインはなぜか華道草月流三代目家元・勅使河原宏のものらしいです。
私は温泉街が好きです。温泉街というのは、街路がうまくコミュニティーの場として残されたところが多く、「温泉」という明確なウリを元にまちづくりがなされ、コンセプトがはっきりとしています。特に今回行った山中温泉では、街路だけではなく、もともとの自然を生かした散策路が温泉街のメインの街路とは外れたところにあることで、メイン街路以外への人の誘導、その途中にあるギャラリーやカフェにより、まち全体への観光客の誘導が可能になっていました。
ちょうど一日をのんびり過ごすことができる街として規模としても丁度いい温泉街でした。


writer:KishigamiJunko/ category:建物見学, 近況


瑞龍寺
2012/04/12 16:08

だいぶ前回から日が経ってしまいましたが、富山~石川の旅についての続きです。富山では、高岡市にある「瑞龍寺」にも行ってきました。「瑞龍寺」(ずいりゅうじ)は、加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺です。 仏殿、法堂、山門が国宝に、総門、禅堂、高廊下、回廊、大茶堂が重要文化財に指定されている、富山県唯一の国宝です。

私たちが行った時期はこのような状態でしたが、春から夏にかけては芝生の緑に覆われるそうです。お寺の伽藍の内部に芝生というのは珍しいんじゃないでしょうか。また、屋根は銅版で葺かれており、これも珍しいとか。

あとは、伽藍を取り囲む、左右対称の回廊があります。伽藍の方に向けて開けられた開口の障子から射す光がなんとも美しく、単調になりがちな回廊を演出していました。季節もあってか、ほとんど人はいませんでした。でも、その分静寂な空気を存分に感じることができました。今度は、芝生が青々としている季節に来てみたいです 。


writer:kagawa/ category:建物見学, 近況


高岡大仏へ
2012/03/13 12:23

昼と夜にたらふく海の幸をいただいた富山一日目も無事終り、富山二日目。初めて、高岡大仏を見に行ってきました。日本三大大仏のひとつとされている大仏様です。日本三大大仏と言えば、もちろん奈良の大仏・鎌倉の大仏です。この二つは何度か見たことがあったので、三大大仏の三つ目かと、大きさを期待して行ったのですが、思ったより上品なサイズの大仏様。

どうやら、日本三大大仏の3つ目って、たくさんの候補があるらしいですね。以前タモリ倶楽部でも「三大大仏が今夜決定!」という会があったほど、全国に候補が13尊もあるらしいです。でも、高岡大仏はなんだか穏やかなやさしい顔をされていて、癒されました。平日だったのもあり、名物のコロッケ?屋さんも閉まってるし、人もほとんどいないしで寂しい参拝でしたが、一応三大大仏が全部見れたということで、満足です。


writer:KishigamiJunko/ category:近況


まちの風景とは
2012/03/11 20:59

先日、仕事で富山県に行ってきました。サンダーバードで高岡駅へ。富山県高岡市は香川が小学生から高校生までを過ごした場所でもあります。
私も、以前二度ほど訪れたことがあったのですが、3年ぶりに行ってきました。久しぶりに行くと、高岡駅は新しくなっており、3年前にうろうろ探索したステーションデパートのビルは建て直しの解体中でした。




ビル屋上の看板の企業名が富山らしいです。駅周辺の、昔は栄えていたであろう飲食店街も今では廃墟のようです。


そして、これが新しくなった高岡駅の外観ですが、ん~。。なんとも地域性のない。。。


三年前にはあった、ミラーレスのシンボルモニュメントもなくなっていました。。そしてこれがステーションデパートビルの外観イメージです。


これまた、地域性がないな。。。と思いきや、調べてみると、このビルの3つのデザインコンセプトの3つ目に、高岡市の地域性を感じさせるデザイン・地場産業に関係した建築材料の採用・線材を主とすることにより、歴史と文化の町並みの繊細さを表現と、、、1つ目はいいとしても、歴史と文化の町並みの繊細さを表現って。。。う~む。。。
駅舎やその周辺というのは、その土地の顔であり、外から来る人にとってはその町の第一印象となるところ。その印象をつくることはとても大切なことだと思います。私たちも熊本駅の西口のコンペをやってたとき、そのあたりを凄く考えていたのを思い出しました。

駅前にポツンと建つ妙に巨大な建物もこんな感じです。


唯一、なにかこの街の好印象として入ってきたのは、万葉線。いわゆる路面電車です。


デザインは、どこかヨーロッパの町で走ってそうな感じですが、妙に「歴史の継承」とか「文化の継承」とか言って地域性の感じられないものになるくらいなら、新しいデザインで、それをこれからのまちの新しい歴史・文化として捉えていくほうがよほど今後の地域性につながり、風景になっていくんじゃないかと思います。ちなみに、この万葉線のデザインコンセプトは「情熱」「元気」だそう。なにかステーションデパートのコンセプトより潔くて、私はこっちの方が好きです。


writer:KishigamiJunko/ category:近況


事務所カーテン増設
2012/03/06 11:16

先日、うちの事務所1階に、新たに一箇所カーテンが設置されました!
何度かレクチャーではご紹介しているのですが、うちの事務所は間口13m、奥行き1.3m~3mという築42年鉄骨3階建ての建物です。事務所スペースについてはまた後日ご紹介したいと思いますが、とにかく1階は間仕切りがなく、熱効率が極めて悪い状況でした。かといって、建具をいれてしまうと閉鎖的になってしまう。
ということで、いつもお世話になっているFabricscapeさんに相談し、多少ですが断熱効果もあるカーテンをつけてもらいました。この生地はレース生地で薄いのですが目が細かく、二枚重ねで縫製し、間に空気層を設けることで断熱性を高めてくれます。先日竣工したリフォーム物件でもこの生地を採用しました。施工は山本さん自らw 


ドア枠との間に隙間ができてしまうとそこから空気が行き来してしまうので、レール部分の縫製もフックが見えないような特殊縫製です。事務所側から見ると。


書籍スペース側から見ると。


施工完了後、早速暖房を入れてみました。見事に執務スペースだけ暖かです!熱効率がよくなったのと、ふわっとして、向こうが見えるようで見えない布でなんとなく囲まれた感がまたイイ感じです。昼間は道路側のカーテンを開け放って、外と内がつながるようなスペースですが、夜には道路側のカーテンも閉めるとより一層落ち着いたスペースになります。


これでまた、事務所スペースが快適になりました。山本さん、ありがとうございました!Fabricscapeさんのブログでも写真を掲載していただいています。→http://www.fabricscape.jp/blog/


writer:KishigamiJunko/ category:近況


新年会?
2012/02/01 17:07

先日、東京から某建築雑誌の編集者の方が来阪されるとのことで、初関西出張ということもあり、「是非この機会に関西で活動されている設計者の方々にお会いできれば」とのことだったので、またまた私が幹事となり、いろいろな方にお声かけさせていただきました!
かなり直前のご案内だったのにも関わらず、当日は30名近い20代後半~40代前半の方々があつまり、さながら関西建築家新年会のようになりました。当日は、それぞれ、自分の作品を持ち寄るということでそれらをみながら最近考えていることなどについて話したり近況報告をしたり。編集者の方を囲み、作品を持ってみんなが次々とプレゼンをするという光景が続きました。

スタート時間が遅かったこともあり、結局その日のうちに和歌山入りしなくてはいけなかった編集者さんを引き止めてしまうこととなり、結局朝の4時まで残った10名ほどでいろんな話をさせていただきました。きっと、丸一日取材で動き回りつかれていただろうに、その時間までお付き合いいただいて、彼女のタフさとノリのよさに頭の下がる思い。こうやって同世代が集まって飲む機会も、なにかのきっかけがないとできないので、いい機会になりました。
10年ほど前までは、このように編集者の方やカメラマンさんが誰かのところに来られたら、その人がみんなに声をかけて集まる機会がよくあったそうです。今回来られた方の中にも、スタッフ時代に所長に連れられてよく行ったとおっしゃっていた方もいましたでも最近はめっきりそういう機会もなくなっています。これからもこういう機会が誰か発信で続けていければいいのになと思います。繋げていくこと、ひらいていくことって大事です。


writer:KishigamiJunko/ category:近況